子供の枕はいつから使えばいいの?赤ちゃんに枕は必要?子供枕の使い方を解説
子供の枕の使用時期や必要性について、多くの親御さんが疑問を持たれています。赤ちゃんから幼児期にかけて、いつから枕を使い始めるべきか、そもそも必要なのかという点は育児の中でも悩みどころです。
首のサポートや快適な睡眠環境の提供という観点から、子供の発達段階に合わせた適切な枕の選び方や使い方を知ることは重要です。この記事では、年齢別の枕の必要性や選び方、正しい使用方法について詳しく解説していきます。
子供の枕は何歳から使う?

子供の枕の使用開始時期は、単純に年齢だけで判断するものではありません。人の脊柱のS字カーブの発達が重要な目安となります。赤ちゃんは生まれた頃にはC字カーブの背骨をしており、成長とともに首、そして腰のあたりにS字カーブが形成されていきます。このS字カーブが整ってくる時期が枕を使い始める適切なタイミングです。
具体的には、子供の身体を横から見たときに「首よりも頭が後ろに出ている」状態になったら枕の使用を検討するとよいでしょう。多くの子供は第2期成長期を迎える10歳〜15歳頃に注意が必要ですが、成長には個人差があります。
枕の必要性は子供の寝つきの良さや普段の姿勢からも判断できます。姿勢が猫背気味であったり、寝つきが悪かったりする場合は、適切な高さの枕で頭と首をサポートすることで改善できる可能性があります。成長をサポートする良質な睡眠のためには、子供の体の発達に合わせた枕選びが大切です。
赤ちゃんに枕は必要ない?新生児に枕が危険な理由

新生児に枕が必要ない主な理由は、生理学的な発達段階にあります。新生児の背骨は胎児期の名残でC字カーブを描いており、大人のようなS字カーブではないため、頭と首を支える枕が不要です。
さらに、枕の使用は乳幼児突然死症候群(SIDS)や窒息のリスクを高める可能性があります。柔らかい枕に顔が埋まったり、隙間に顔を挟んだりすることで、呼吸が阻害されるおそれがあるのです。アメリカの医薬品食品局(FDA)や日本の消費者庁も、赤ちゃんの安全な睡眠環境として、平らな固めの寝具を推奨し、枕の使用に注意を促しています。
また、赤ちゃんは寝返りができても自力で体勢を戻せないことがあり、柔らかな枕は窒息の危険性を増加させます。頭のゆがみ予防を目的としたドーナツ枕なども、科学的な効果が証明されていない上、安全面での懸念があります。
子供の枕の選び方

お子様の枕選びは、快適な睡眠と健やかな成長のために非常に重要です。年齢や体格、寝姿勢などに合わせて適切な枕を選ぶことで、睡眠の質を高め、首や肩への負担を軽減することができます。
サイズ
子供の枕のサイズ選びは、体格や年齢に合わせることが重要です。一般的に子ども用枕の標準サイズは約40cm×29cmで、大人用枕(約63cm×43cm)より小さめです。
横幅は子供の肩幅よりも少し広めのものを選ぶと、寝返りをうっても枕からはみ出ることがなく安定します。縦幅は頭のサイズより大きいものを選ぶことで、頭全体をしっかり支えられます。
子供の成長に合わせて、小学校高学年(10歳前後)になると子ども用枕では小さくなってくるため、大人用の小さめサイズへの切り替えを検討するとよいでしょう。
高さ
枕の高さは子供の発達段階や背骨の形状に合わせて選ぶことが大切です。
- 0〜1歳:基本的に枕は必要なく、使用する場合は吐き戻し防止のためのごく薄いもの
- 1〜5歳:薄めの枕(1〜3cm程度)で、主に汗の吸収や湿気の発散の役割
- 6〜9歳:3〜5cm程度の高さで、マットレスと頭部の隙間を埋める役割
- 10歳以降:5〜7cm程度で、S字カーブをサポートする役割
適切な高さかどうか確認するには、子供が仰向けに寝た状態で横から見て、自然な寝姿勢(立っている時の姿勢を横にしたような状態)になっているかをチェックします。高さ調整ができるタイプの枕は、成長に合わせて調整できるので便利です。

素材
子供の枕の素材選びでは、通気性、清潔さ、硬さ、アレルギー対応の4つの観点が重要です。子供は大人より体温が高く汗をかきやすいため、綿やガーゼなどの天然素材や通気孔のあるパイプ素材など通気性の良いものが適しています。
また、汗や皮脂による汚れが気になるため、丸洗いできるポリエステルわたやパイプ素材、または取り外して洗えるカバー付きの枕が衛生的です。素材の硬さにも注意が必要で、柔らかすぎると顔が埋まる危険があるため、適度な弾力性で頭をしっかり支えられるものを選びましょう。
アレルギー体質のお子さんには防ダニ・抗菌加工された製品や化学物質の少ない天然素材がおすすめです。高反発ファイバーやパイプは通気性に優れ、羽毛やそばがらなどの天然素材は調湿性に優れているなど、素材特性を理解して子供の体質や好みに合ったものを選ぶことが大切です。
子供の枕の使い方

子供の枕の使い方について、幼児期と学童期以降に分けて詳しく解説します。
幼児期(1~6歳頃)
幼児期の子供は背骨がまだC字カーブを描いている段階から徐々にS字カーブへと発達していく過程にあります。この時期の枕の使い方には以下のポイントがあります。
幼児期の枕は必須ではなく、特に1〜3歳頃は枕がなくても快適に眠れることが多いです。首が座った生後3〜4ヶ月頃から使い始める場合もありますが、あくまで目的は寝はげ防止や向き癖予防、吐き戻し予防といった役割がメインです。
使用する場合は、薄めの枕(高さ1〜3cm程度)を選び、無理なく自然な姿勢が保てる高さにします。通気性の良い素材を選び、汗をよくかく子供の特性に合わせて清潔に保てるよう、洗濯しやすいタオル枕や丸洗いできる素材がおすすめです。
特に幼児期は窒息リスクに注意が必要なため、ふかふかしすぎている柔らかい枕は避け、適度な硬さがあるものを選びましょう。子供の寝相を観察し、枕から頭がずれやすい場合は使用を控えるという判断も大切です。

学童期以降(7歳~)
小学生になる頃から背骨のS字カーブが徐々に形成され始め、10歳前後になると大人に近い背骨の形状になります。この時期の枕の使い方は以下の通りです。
学童期(小学校低学年〜)になったら、子供の姿勢や体型を観察し、背骨のS字カーブをサポートする役割の枕を使うことを検討します。一般的な子供用枕のサイは29×40cmで、高さは3〜5cm程度が目安ですが、子供の体格や寝姿勢によって調整が必要です。
仰向けに寝かせたときに、首と敷布団の間にできる隙間を埋める高さが理想的です。高さ調整ができるタイプの枕を選ぶと、成長に合わせて調整できて便利です。子供の肩幅より大きめの枕を選び、寝返りがしやすい環境を整えましょう。
小学校高学年(10〜12歳頃)になると、子供用枕では小さくなり寝返りがしにくくなることがあります。この頃に背骨のS字カーブがしっかり形成されてきたら、大人用の低めの枕に切り替えるタイミングです。
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子供の枕の使用は、身体の発達に合わせた柔軟な対応が重要です。幼児期には必ずしも必要ではないものの、学童期に入り背骨のS字カーブが形成されてくると、適切な枕で睡眠姿勢をサポートすることが大切になります。枕選びでは、サイズ・高さ・素材の3つのポイントに注目し、子供の成長に合わせて定期的に見直しましょう。赤ちゃんの安全と幼児期からの快適な睡眠環境を意識することで、子供の健やかな成長と質の良い睡眠をサポートできます。枕は単なる寝具ではなく、成長をサポートする大切なアイテムとして、お子様の発達段階に合わせた選択を心がけましょう。
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