毛布はクリーニングに出すべき？料金相場やメリット、洗濯とどっちがいいのか解説

2025.05.09

毛布のお手入れに迷っていませんか？寒い季節に欠かせない毛布は、清潔に保つことで快適な睡眠環境を維持できます。しかし、「自宅で洗濯するべきか、それともクリーニングに出すべきか」という悩みを抱える方も多いでしょう。

この記事では、毛布クリーニングの料金相場やメリット、自宅での洗濯との比較など、毛布を長持ちさせるためのポイントを徹底解説します。大切な毛布のお手入れ方法を知って、清潔で暖かい冬を過ごしましょう。

毛布はクリーニングに出すべき？　

基本的には、洗濯表示に従って自宅で洗濯することも可能です。しかし、手間をかけたくない、自宅で洗えない素材の毛布である、ダニ対策をしっかりしたいなどの場合は、クリーニングに出すのがおすすめです。

毛布をクリーニングに出す必要性

毛布をクリーニングに出すかどうかは、衛生面と健康面の観点から考えましょう。

毛布は使用中や収納中にほこりやダニが付着しやすく、これらが虫刺症やアレルギー症状（喘息や鼻炎など）を引き起こす可能性があります。清潔でない毛布によるかゆみやアレルギー反応が睡眠の質を低下させることもあるのです。

また、自宅では落としきれない頑固な汚れや蓄積された汚れもプロのクリーニングならきれいにできるため、より清潔な睡眠環境を維持できます。さらに、特にオプションでダニ駆除などのサービスを利用すれば、より高い衛生状態を保てます。

毛布をクリーニングに出す頻度

毛布をクリーニングに出す理想的な頻度は1年に2回程度とされています。特に推奨されるタイミングは、毛布を使い始める季節の前と、使い終わった後です。

使用前のクリーニングは、収納中に付着したほこりやダニを除去するために重要です。また、シーズン使用後のクリーニングは、一冬中使用して蓄積された汚れやダニを落とし、清潔な状態で保管するために必要です。

もし年2回のクリーニングが難しい場合は、自分の生活スタイルや毛布の使用頻度に合わせて、最低でも年に1回はクリーニングに出すようにしましょう。毛布の清潔さを保つことで、より長持ちさせることができます。

毛布をクリーニングに出すメリット　

毛布をクリーニングに出すメリットについて、それぞれ詳しく説明します。

手間がかからない

毛布をクリーニングに出せば、自分で洗濯する手間が省けます。特に毛布は大きくて重いため、自宅での洗濯は時間と労力がかかります。クリーニング店に持参するか宅配クリーニングを利用すれば、手間をかけずに毛布をきれいにできます。宅配クリーニングなら、集配の手配をしてくれるため、重い毛布を運ぶ必要もありません。

自宅では落とせない汚れもきれいにできる

プロのクリーニングでは、自宅の洗濯では落としきれない蓄積された頑固な汚れもきれいに除去できます。クリーニング業者は専門の洗浄技術と洗剤を使用しているため、長期間使用して染み込んだ汚れや、目に見えない汚れまでしっかり洗浄できます。

手洗いできない素材も洗える

毛布の中には、洗濯表示に「洗濯禁止マーク」がついているものや、シルクや真綿などデリケートな素材を使用したものもあります。こうした自宅では洗えない素材の毛布でも、クリーニング店なら適切な方法で洗浄してくれます。専門的な知識と設備を持つクリーニング店は、素材に合わせた最適な洗浄方法を選んでくれます。

ダニ対策になる

クリーニングに出すことでダニ対策になります。記事の医師監修情報によると、毛布を洗わないことでダニや花粉などにより、虫刺症（虫刺され）やアレルギー症状（喘息など）をきたす可能性があります。クリーニング店によってはダニ駆除のオプションメニューを提供しているところもあるため、より効果的にダニ対策ができます。

仕上がりがふっくらする

プロのクリーニングでは、特殊な仕上げ処理により、毛布がふっくらとした状態に仕上がります。自宅での洗濯や乾燥では毛が絡まったり、毛玉ができたりすることがありますが、専門的な技術で処理されるため、新品のようなふんわりとした触り心地を取り戻すことができます。これにより、使用感も向上し、より快適な睡眠環境を作ることができます。

毛布クリーニングの料金相場　

日本橋西川では「リサイクル＆リフォーム」という、羽毛布団の洗浄・乾燥・補充・新しい側生地への仕立て直しを行う高品質なリフォームサービスを提供しています。こちらを例に、各コースの料金と特徴をまとめました。

コース名	料金（税込）	特徴
お手軽コース	¥22,000	羽毛の洗浄・乾燥、新しい綿100%の側生地に仕立て直し。足し羽毛なし。
スタンダードコース	¥29,700～¥99,000	羽毛の洗浄・乾燥、新しい羽毛の補充、側生地の選択可能。キルトは片寄りの少ないユニステークキルトを採用。
ゴア®羽毛ふとんコース	¥85,800～¥356,400	側生地にゴア®メンブレンを使用し、軽量でムレにくい仕上がり。足し羽毛の種類も選択可能。
アイダー原毛洗いコース	¥220,000～¥253,000	希少なアイダーダウンを使用した布団を対象に、ゴア®メンブレンの側生地で仕立て直し。
羽毛肌掛け布団コース	¥22,000～¥66,000	オールシーズン使える肌掛け布団に仕立て直すコース。足し羽毛なし。

なお、料金は布団のサイズや選択する生地などの種類によって異なります。詳しくは日本橋西川の公式サイトをご確認ください。

毛布をクリーニングに出すときの注意点　

毛布をクリーニングに出す際には、いくつかの注意点があります。これらの点に注意することで、トラブルを防ぎ、より満足のいく仕上がりに繋がります。

洗濯表示

クリーニングに出す前に、毛布の洗濯表示を確認することが重要です。洗濯表示に「洗濯禁止マーク」（×印がついた洗濯桶のマーク）がある場合は、その毛布が通常の水洗いに適さない可能性があります。

このような表示のある毛布をクリーニングに出す際は、事前にクリーニング店に相談し、対応可能かどうか確認しましょう。洗濯表示に従わない洗濯方法で処理すると、毛布が傷んでしまう可能性があります。

素材

毛布の素材によっては、クリーニング料金にオプション料金がかかる場合があります。特に「シルク」や「真綿」などのデリケートな素材を使用した毛布は、通常の毛布より丁寧な処理が必要なため、追加料金が発生することがあります。

また、電気毛布も特殊な取り扱いが必要なため、オプション料金がかかる可能性があります。事前に素材について確認し、クリーニング店に伝えることで、適切な処理方法と料金を把握できます。

汚れやシミの有無

毛布に目立つ汚れやシミがある場合は、クリーニングに出す前にその場所と原因をクリーニング店に伝えましょう。特定の汚れやシミは、通常の洗浄では完全に落ちない場合があり、特別な処理が必要になることがあります。

また、汚れの種類によっては追加料金がかかったり、完全に除去できないことを事前に説明されたりする場合もあります。汚れの状態を正確に伝えることで、期待通りの仕上がりになる可能性が高まります。

付属品

毛布に取り外し可能な付属品（ボタンやファスナーなど）がある場合は、クリーニングに出す前に確認が必要です。これらの付属品が洗浄中に損傷する可能性があります。可能であれば取り外して別途クリーニングするか、付属品がある旨をクリーニング店に伝え、適切な処理方法を相談しましょう。

また、電気毛布のコードや制御部分は取り外して保管することが重要です。

毛布の状態

毛布の全体的な状態（破れや傷み、毛玉の有無など）を確認しておくことも大切です。クリーニング前から存在していた傷みと、クリーニング後に発生した可能性のある傷みを区別するためです。

特に古い毛布や長期間使用している毛布は、クリーニング処理によって予期せぬダメージを受ける可能性があります。事前に毛布の状態をクリーニング店と共有し、リスクがある場合はそれを理解した上でクリーニングを依頼するか検討しましょう。

毛布はクリーニングと洗濯どっちがいい？

毛布のお手入れ方法は、状況によってクリーニングと自宅洗濯のどちらが適しているかが変わります。ウール、カシミヤ、シルクなどのデリケートな素材や、大きくて重い毛布、頑固な汚れがついている場合はクリーニングが推奨されます。クリーニングはプロの技術で汚れを落とし、素材に合った処理でダニ対策も効果的に行えますが、費用が高く仕上がりに時間がかかるのが難点です。

一方、ポリエステルやアクリルなど洗濯機で洗える素材で、軽い汚れであれば自宅洗濯も選択肢になります。費用を抑えられ、すぐに洗濯できる利点がありますが、汚れ落ちに限界があり、手間がかかります。

どちらを選ぶべきかは、毛布の状態と個人の優先順位によって決まります。